2009年08月30日

脱退

次の曲は…
リーダーが作詞作曲を一人で手掛けた、このバンドじゃ初の作品だった。
悪くはないんだが、初期に作った様なバラードっぽいスローな曲だった。
ここでオレの意思とは丸っきり逆を行ってしまった。
7分近い曲で、構成を覚えるのがやっとであった。
だが、コード進行などを考えアイディアを出したりした。
この曲は、リードギターがエフェクターを多様したプレイが中心の曲に仕上がった。
オレはコードストロークと単音で、ロックンロールっぽさを出す事を心掛けたが、やはりリードギターのバッキングが気に入らなかった。

この曲はスタジオのカセット録音が残っている。
オレがいる時のバージョンといない時のバージョンがあるが、二つを聴き比べると違いがよくわかる。
B.B.Jスタジオ練習録音
だが、オレがスタジオを休んでる間に、リードギターの広島は脱退していた…
理由は聞かなくてもわかった。
音楽性の違いと、オレのギターと合わなかった事だろう。
ただ、オレもライブをやらないフラストレーションと、パワー不足な演奏力に嫌気が差していた。

この曲は、録音を後回しにし、次にドラムのキース初作曲の曲に取り掛かった。

だが、ここでオレにチョットした事件が起きる。
西川口で飲んだ帰りに、電車の中で酔っ払いサラリーマンと喧嘩になったのである。
まぁ捕まって警察署に一泊の全然たいした事件では無かったのだが、仕事を無断欠勤してしまった。
すぐに会社に電話したのだが、警察に一泊してたとは流石に言えず、ペナルティとして一ヶ月の仕事停止だった。
追い討ちを掛ける様に、携帯を便所に流してしまい、誰とも連絡が取れない状態になってしまった。
だがスタジオには顔を出した。
曜日と時間が決まっていたので助かった。
そして、携帯が使用不可になった事と家電話の番号を伝え、曲作りに取り掛かった。

キース作曲の曲は、チャックベリー風ロックンロールを自分なりのコード進行で作った中々のものだった。
が…
スロー過ぎて、かったるい感じだった。
オレが、そこを指摘すると二人は
『いや、これでいい』
二人のイメージは一致してるみたいなんで、スピードの事は言うのを辞めて、今度はコードのアイディアを出した。
が…取り入れては貰えなかった。
どうやら主導権は完全にオレに無くなった様だった。
淋しさを感じつつも次週のスタジオに顔を出したが…
誰も いなかった…
オレは家に帰ってリーダーに電話したが
『あーすみません。言うの忘れてました。また連絡します』
との事だったので、オレは新たな曲作りに没頭してた。

だが、一ヶ月以上たっても連絡が来ない為、自分からリーダーに電話してみた。

そして言われた…
『あーすみません。他のギタリスト決まっちゃいました』
クビである。
でも、あまり怒りはなかった。
このバンドでは、オレのやりたい音楽は出来ないと思い初めていたからだ。
オレは、すぐに頭を切り替え、自分の考えるロックンロールを表現出来るバンドを自分で作ろうと決意し、メンバー探しを始めるのだった。

ちなみに、ここのリーダーとは、まだ連絡を取り合える仲で良好ではないが悪くもない。

そんな関係です。


二章終わり
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